マインドフルネスとは【マンガで分かる心療内科 マインドフルネス編】
結構前に、漫画でわかる心療内科18巻 マインドフルネス編を買いました。
今回はその要約と感想をまとめていきたいと思います。
たまに聞く「マインドフルネス」についてわかりやすく知ることができ、心を落ち着かせることができるようになるので、興味がある方は是非読んでみてください。
マインドフルネスとは
マインドフルネスとはアメリカで開発された心理療法の一つであり、お釈迦様の教えから宗教的要素を抜いたものとなっています。
マインドフルネスとは英語で「Mindfulness」と書くことから、心が満たされている、意識するという意味です。
すなわち自分が今この瞬間に何をしているか認識するということです。
苦しみは「今ここ(今、この場所にいる自分)」以外に生じることが多いです。
過去の後悔や未来の不安、自分がいないところでの陰口などによる苦しみが多いのです。
そのため、「今ここ」をはっきりと認識することで苦しみを減らすことができます。
ではどのようにして「今ここ」をはっきり認識することができるのでしょうか。
自分を観察
自分が今何をしているか認識する方法は、自分が今していることを言葉にすることです。
例えば今このブログを読んでいるあなたは、「私は今、マンガで分かる心療内科のマインドフルネス編に関するブログを読んでいる」と言葉にするというようなことです。
そしてこれはネガティブな思考をしているときにも使えます。
ネガティブな思考をやめようとするのではなく、ネガティブな思考をしている自分を言葉にして描写するのです。
言葉にすることでぼんやりとしたネガティブな気持ちが明確になり、得体のしれないものではなくなるために心が落ち着くのです。
そして今この瞬間の自分を言葉にして認識するとき、ただ自分で言葉を言うのではなく、自分を観察する存在をイメージし、その存在が自分が今していることを言葉にしていると考えます。
その自分を観察する存在は何でもよく、魅力的な異性や犬でもカナブンでもいいそうです。
この時注意すべきなのが、自分を観察する存在は今この瞬間に自分がしていることについて価値判断をせず、ただ事実として「今ここ」を描写するということです。
さらに自分を観察する存在は絶対に傷つかないとします。
これによりどんなときでもその存在は自分をただ観察してくれます。
この存在を神にしたものが宗教ということですね。
自分を観察する存在が自分が今この瞬間にしていることをありのままの事実としてすべて受け入れてくれることにより、安心感をもたらして心が落ち着くということです。
しかしこれを常に意識するのは難しいですよね。これを意識する方法が複数示されていました。
意識する練習
意識する練習として以下のものが挙げられていました。もちろんこれらは例であり、どんな動作に対しても意識することはできます。
レーズンを食べる
レーズンを食べることを意識する方法です。
レーズンをじっくり見たり、においをかいだり、触ってみたり、噛んでみたり、飲み込んでみたり、一つ一つの動作をすべて意識して行うことで今この瞬間を明確にするということです。
これはレーズンでなくてもよいのですが、レーズンが例として挙がっている理由は甘さや酸っぱさが混在し、食感が噛んでいると硬かったのが柔らかくなるという風に様々な感覚を味わえるからだそうです。
歩く
歩く際の自分の動きや感覚を意識するということです。
地面を踏みしめる足の裏の感覚や、地面から離して足を上にあげる動作、ひざの関節が曲げて前へ踏み出す感覚などが挙げられます。
呼吸
呼吸は最も手軽にできるマインドフルネスです。
息を吸うとき空気が鼻に入り、鼻の中を空気が通ってわずかに喉に空気が触れて肺に行き、お腹や胸が膨らんでいくのを意識するということです。
吐くときには外の空気と体内から出ていく空気の温度差も感じることができます。
Oリング
人差し指と親指で輪っかを作り、そのとき指が触れる感覚、指同士にかかる圧力、指の温度、指紋など多くの感覚が味わえます。
継続するには
マインドフルネスを意識することは難しく、どうしても忘れてしまいます。そこで以下のような工夫が挙げられていました。
目印
手にペンで印をつけたり付箋に書いたり、ストラップをつけたりなど見たときにマインドフルネスを思い出すことができる環境を作り出すということです。
記録
マインドフルネスを実行できた回数を記録していくということです。
記録することでより多くの回数マインドフルネスに取り組もうと思うことができます。
タイマー
スマートウォッチで一定間隔ごとにバイブレーションのタイマーをセットするということでした。
自分だけの合図を作っておくということですね。
まとめ
17巻を買ったとき、あとがきに18巻ではマインドフルネスを扱いますと書いてあり、その時ちょうど心理学の講義を受けていました。その心理学の先生がマインドフルネス学んでいると言っておきながら授業として扱わなかったためにめちゃくちゃマインドフルネスに興味を持っていて、18巻が発売されたことを知ってからすぐに買ったのを覚えています。
18巻を買ってから1週間くらいは意識していたと思うのですが、その後はほとんど忘れてしまっていました。
そのため思い出すと同時に漫画の中からギャグを抜いてマインドフルネスの中身を頭の中で整理するためにこのようにまとめました。
実際の漫画ではギャグを織り交えながら面白く理解することができます。
最後の壮大な展開でイマココちゃんと成男のかけあいは感動しました。
興味を持った方は是非毎日の生活に取り入れてみてはどうでしょうか。
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