皆さんロシア語をご存じですか。

ロシア語では英語のようにアルファベットを使うのではなく、キリル文字が使われています。

このキリル文字はアルファベットと異なる形をしていて発音も異なってきます。

その形が独特で面白いので簡単にまとめてみました。

今回はロシア語で日本語の「あいうえお」に対応する文字だけ紹介したいと思います。

 

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「あ」です。

左の小さい文字が小文字で右の大きい文字が大文字です。

小文字も大文字もアルファベットの「a」「A」と同じですね。

形はアルファベットと同じなんですが、キリル文字はアルファベットと文字コードが違うのでパソコンやスマホで入力するときは気を付けましょう。

 

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「い」です。

アルファベットの「i」と異なり、「N」をひっくり返した形になっていますね。

このようにアルファベットの反転文字がキリル文字にはあります。

と言っても2つしかなくて、もう一つはRを反転させた「я」です。「や」みたいな発音ですね。

最初のころはAを逆さまにした「」もロシア語かなとか思っていたのですが、これは数学の記号で全称記号と言い、「全ての」という意味があります。

ちなみにそれと対照的なものとして「∃」という存在記号があり、「少なくとも一つある」や「任意の」という意味があります。

 

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「う」です。

アルファベットの「u」と異なり、「y」ですね。

 

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「え」です。

アルファベットの「e」とは異なりますがなんか似てますね。

実はキリル文字にも「е」という文字があるのですが、この発音は「ぃえ」となります。

 

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「お」です。

アルファベットの「o」と同じですね。

 

 

今回は小文字と大文字で同じ形で大きさが変化しただけでしたが異なるものもあります。

それは「б」と「Б」です。

発音はアルファベットの「b」ですね。

一応「а」や「р」も大文字になると少し違いますが、これはアルファベットと同じですよね。

逆に変わらないものもありまして、それは「м」と「М」です。

「m」じゃなくて「M」がそのまま小さくなった感じですね。

発音は「m」と同じです。

この「m」という文字も実はキリル文字にはありまして、それは「т」です。

今回紹介した字体はブロック体というものですが、斜字体というものもあり、「т」の斜字体が「m」となります。

斜字体の場合、小文字と大文字で異なる文字が増えてきます。

興味が湧いたらこれを見てみてください。

 

滅多に見ることのないロシア語ですが、面白い形のものがありますよね。

キリル文字を調べてみると何か見覚えのある文字が見つかるかもしれません。

皆さんの興味を少しでも広げられたらうれしいです。