ホリエモンの人生が書かれた本「我が闘争」【感想と要約】【堀江貴文とは】
ホリエモンが書いた本である「我が闘争」を読みました。
この本にはホリエモンの幼少期からオンザエッジの起業、ライブドア事件まで時系列順に書かれています。
そのためホリエモンの人生を追体験するように読むことができます。
ホリエモンといえばIT企業で大成功した人で有名ですが、このホリエモンがどうしてITに興味を持ったのか、どのようにして起業までに至り、どのようにして会社を拡大させていったのかがわかります。
またホリエモンにもダメ人間であった時期があったようで驚きました。
このような様々な出来事でホリエモンは様々な相手と戦ってきたために「我が闘争」というタイトルをつけたそうです。
章を抜粋してそれぞれ要約して感想を述べてみました。
1,2章 幼少期
ホリエモンは田舎で育ったそうです。田舎で暇だったために実家で何か探していたら百科事典を見つけてそれを読むことにハマったそうです。
この時点でもう天才のように思えますが、確かに暇なときに膨大な情報が詰まった本を見つけたら世界が広がった気分になって夢中になれるのもうなづけますよね。
そしてホリエモンがITに触れるのは映画「ウォーゲーム」を見たためで、この中で高校生ハッカーが核戦争シミュレーターをハッキングして遊んでしまい、そのスタッフが戦争が始まったのかと誤解してしまうという壮大なストーリーで非常に面白そうです。
そこからパソコンを買ってもらって毎日プログラミング三昧だったそうです。簡単に書いていますが当時解説書もそこまで多くなかった時代にプログラミングを独学で学ぶのはすごいことですよね。
この当時からホリエモンは受験はゲームのようなものだと言っていることからも勉強が得意なことが窺えます。
3章 ダメ人間
ホリエモンは東大に合格します。
こうしてエリート街道を進んでいくと思われましたがその寮で出会った先輩たちが一日中麻雀をして授業に出ない人たちで、ホリエモンは彼らに影響されてだらけてしまいます。
麻雀を一日中して授業にあまり出ない生活を送り、そして遂には競馬にハマってしまいます。
競馬に熱中して周りの人と次第に疎遠になっていきました。
この内容からは成功者は成功だけしているわけではないんだなということが実感できました。
このように人生に波があり、この本に引き込まれてどんどん読み進めました。
4~6章 起業
ダメ人間として過ごしていくうちに、このままではだめだという思いからバイトを探します。
バイトはあの有名な学習塾である東進のシステムの作成やITベンチャー企業の子会社で働いていました。
そこで幼少期のプログラミングの技術をうまく生かし、バイトながらも社員と同等の仕事ぶりを発揮します。
そうして大学を退学して仕事を熱心に続けていくうちに、会社の人間関係の変化や個人の仕事量の増加に伴って起業を決意します。
このときの彼女の存在などが後に大きく影響してくるという伏線もあり、どのように影響するのか予測するのも楽しかったです。
7~10章 会社拡大
個人の仕事量が増えたため起業したという理由のために仕事には困らなく、会社に寝泊まりしてまで働くなど非常に熱心でした。
そのため次第に会社は大きくなっていき、上場するまでに至りました。
この時上場のアドバイスをくれた税理士が後のライブドア事件に関係してきたり、彼女の父親が融資をしてくれたりしました。
この伏線回収とともに伏線がさらに増えたり、起業の大変さなどが細かく書いてあります。
そして上場後、会社を拡大するための最短経路はM&Aだということで買収を繰り返し行いました。
そして知名度も必要だということでプロ野球界に参入しようとしたり、フジテレビでCMをずっと流すためにフジテレビの親会社でフジテレビより安い日本放送を買収しようとして大きな反響を呼びました。
プロ野球界参入やフジテレビ買収には失敗しましたが、大きな知名度を得ました。
またこのときの失敗は日本の古き慣習や高齢権力者の変化を恐れる悪い文化にあると考え、それを変えるために衆議院選挙に立候補もしました。
このようにホリエモンの戦いを繰り広げていきました。
11章 ライブドア事件
そしてある時急に会社に地検がやってきました。
急に物品を押収されることになってホリエモンは戸惑い、最終的にはホリエモンは逮捕されることとなりました。
特捜部に理由と聞いてもはぐらかされたり知らない事を言われたりし、独房暮らしで精神が参ってしまったそうです。
このとき税理士の人が横領していたことが発覚するなど問題が見つかりました。
多くの戦いをしてきたホリエモンはその過程で多くの人を敵に回したり、人間関係に摩擦を生んでしまったことが原因ではないかと言っています。
また合法に行った株取引などに対しても逮捕理由に含まれていたそうで、日本の警察や裁判所などの金融リテラシーの低さを思い知ったそうです。
私も経営に対して全く詳しくないのでしっかりとこの事件を理解することはできませんでしたが、私の理解ではホリエモン自体は違法なことはしていないが、会社の人が問題を起こしたり、合法な株取引を警察が違法だといったりしたという理由で逮捕されたのだと思いました。
本には結局ライブドア事件というのは「偽計取引及び風説の流布」と「有価証券報告書虚偽記載」の2つが逮捕理由と書かれていますが、ホリエモンには全く身に覚えがないそうです。
逮捕される前にブログやロケット打ち上げの企画なども用意していたらしく、出所後もライブドアの社長はやめたが自分のやりたいことに熱中しているらしいです。
まとめ
ホリエモンのように自分のやりたいことに熱中し、皆に嫌われることを恐れないでそれを実行していく姿は非常に格好よく、すがすがしいと思いました。
刑務所で暇な時間が多く、不安に苛まれたとのことから、やはり何か行動することが精神的にも重要であることもわかりました。
ホリエモンは最後捕まってしまいますが、それを上回るほど成功しています。
そして大きな成功をしていますがプロ野球界参入や日本放送買収、衆議院選と失敗を重ねています。
そのためホリエモンは失敗の積み重ねから大きく成功している良い例であり、ここまでの行動力はなくても、自分も一歩を踏み出したいなと思えるほど勇気づけてくれる一冊でした。
読むことでホリエモンの人生を味わうことができ、勇気をもらえるため、皆さんも一度読んでみてはいかがでしょうか。
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