ロシア語でおいしいってなんて言う? 【ロシア語の文法】
食事中のロシア語をまとめようと思います。
なぜなら食事中だけロシア語を話すことでロシア人ぽくてかっこいいからです。
では食べる時を考えてみましょう。
()は動作です。意味じゃないです。
(料理が出てくる。)
выглядит вкусно!
(もぐもぐ)
вкусно!
(食べ終わる)
Спасибо за угощение!
こんな感じでもうかんぺきロシア人ですよ。たぶん。
意味はこんな感じです。
(料理が出てくる。)
美味しそう!
(もぐもぐ)
うまい!
(食べ終わる)
ご馳走様でした!
それぞれ説明します。
と思ったんですが、そもそもこんなに長く覚えられないですよね。
そこで詳細に説明するのを絞ってなんと1単語!
1単語で食事中あなたも似非ロシア人です!
それがこちら
вкусно
です。
意味は「美味しい」です。
英語で「delicious」です。
発音は「フクースナ」です。
実はこれ「вкусный」という形容詞が短語尾の中性に変化したもので無人称文といいます。
短語尾の中性とかはどうでもいいです。
無人称文では主語が不要になります。
そのためこの単語だけで「美味しい」と言うことができるのです。
食事中に食べた後「вкусно!」って連呼すればもう完璧ですね。
詳細に書くと言ったのでもう少し書きます。
発音が「フクースナ」と書きましたがこれを暗記するだけではもったいないです。
実はロシア語では文字一つ一つに音が対応しています。
それの一番簡単なものとして「あいうえお」を前回説明しました。
今回はこの「вкусно」の文字一つ一つを見ていきましょう。
ということで英語のアルファベットに対応させるとこんな感じです。
в→v
к→k
у→u
с→s
н→n
о→o
そのまま対応させると「vkusno」、すなわち「ヴくすの」となってしまいます。
実はロシア語には発音にルールがあります。
今回適用されているルールはこの3つです。
- 有声子音は無性子音の前で無声化する。
- アクセントは強くが長めに発する。
- アクセントのない「o」は「ア」と発音される。
まず1ですが、有声子音とは発するときに声帯が振動する子音のことです。
要するに喉が震える音です。
今回「в(v)」は発するときに喉が震えますよね。
そしてそのあとの「к(k)」は発するとき喉が震えないため無声子音です。
そのため「в」は無声化されて「ф(f)」となります。
(「ф」は英語の「f」に対応している文字です。)
これで「fkusno」「フクスノ」です。
「f」単体で「フ」と書いていますが実際は「fu」ではなく母音を含めない「f」です。
次に2ですが、これは簡単ですね。
「вкусно」は「у」にアクセントがあるので「u」を強く伸ばします。
よって今のところ「フクースノ」となります。
そして最後の3ですが、これもそのままですね。
「у」にアクセントがあって「o」にないため「o」は「ア」に近い音で発音されます。
よって最終的に「フクースナ」となります。
ロシア語を文法的にしっかり覚えるならこんな感じですが、実際はこんなこと考えてたら発音できませんよね。
そのため暗記が一番です。
でも実生活でロシア語をなかなか話さないのでなかなか暗記できなかったりできたとしても忘れてしまいますよね。
そのため文法的に覚えると思い出せて食事中だけでも使えるようになります。
他にも発音のルールはありますが今回は必要なものだけ取り上げました。
他の単語も簡単に説明しておきます。
выглядит
発音は「ヴィーグリジット」。
意味は「~のように見える」。英語の「look like」。
выглядетьの3人称単数形。
Спасибо
発音は「スパシーバ」。
意味は「ありがとう」。英語の「thanks」。
за
発音は「ザ」。
意味はここでは「~へ」。ここでは英語の「for」。
この単語は意味がたくさんあって難しいです。。
угощение
発音は「ウガシェーニェ」。
意味は「ご馳走、もてなし」。
まとめ
今回はロシア語での「おいしい」という意味の単語を紹介しました。
ロシア語を習ったのに全然使わなく、教科書が本棚で眠っていたので目覚めさせました。
私も全然ロシア語が得意というわけではありませんが、文字がかっこよくて好きな言語のひとつです。
この記事を読んで皆さんのロシア語への興味が強くなってもらえればうれしいです。
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