化学の勉強をしている人は機器分析と化学分析の違いをちゃんと理解しているでしょうか。

この違いについてまとめました。

結論

機器分析はによる分析で、化学分析は化学反応による分析です。


理由

機器分析ではエネルギ―(主に光)を試料に当てることで試料が特有の光を放出し、それを検出することで分析しているからです。


化学分析では中和反応や酸化還元反応という化学反応を起こさせて色の変化を見て分析しているからです。


事例

機器分析で思いつくのはICPIRによる分析ですよね。

ICPではプラズマを当てて試料を励起させ、基底状態に戻るときに特有の光を放出するためその光を検出して分析します。

IRでは赤外光を当てることで官能基が特定の光を吸収し、その吸収スペクトルから分析します。


化学分析では中和滴定酸化還元滴定などがありますよね。

中和反応では中和反応をさせて指示薬の色の変化から定量します。

酸化還元滴定も同様です。


結論

以上の理由で機器分析はによる分析であり、化学分析は化学反応による分析だとわかります。