諸行無常ってなに?【平家物語】
諸行無常とかよく聞きますよね。
あれってどういう意味なんでしょうか。
ざっくりまとめました。
諸行無常の意味
「変化しないものはない」という意味です。
この諸行無常は平家物語の冒頭で登場する熟語です。
平家物語は平家が栄えていた時から滅亡するまで描かれています。
平家がずっと栄えているわけではなく、滅亡という変化を受けるということです。
この栄えている人もいつかは廃れてしまうという意味の熟語として「盛者必衰」も登場します。
平家物語の冒頭
平家物語の冒頭は非常に有名ですよね。
私はKANA-BOONの「盛者必衰の理、お断り」という曲で覚えました。
もうこのメロディとリズムでしか思い出せなくなりました。
冒頭はこんな感じです。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあわはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もついには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。
(平家物語)
意訳
祇園精舎というインドの寺院の鐘の音は、鐘の音が変化していくようにすべてのものが絶えず変化していくことを示している。
沙羅双樹というインドにある生命の木の花の色は、ずっと白く咲き誇っているわけではないために栄えた人も必ず衰えてしまうことを示している。
栄えて得意になっている人も長くは続かず、春の夜の夢のように覚めやすいものだ。
勢いよく栄えた人も滅びてしまい、それはまるで風に飛ばされてしまう塵のようだ。
まとめ
これは今の時代にも通用しますよね。
身近な例では一発屋芸人や流行りの歌、時代の流行に乗った億万投資家とかいろいろあると思います。
どうせ変化してしまうのなら今を楽しんでみたり、よい方向へ変化し続けようと努力したりいろいろ捉え方があると思います。
変化のない日々を送っていると感じていても、どこかに変化はあるのかもしれません。
周りや自分に生じる変化に対して自分なりに受け入れていくことが大切なのかもしれませんね。
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