大学では研究が行われます。

学部4年から研究室に配属され、2年間の修士課程、3年間の博士課程があります。

この研究生活はどんな感じなのでしょうか。

化学系について簡単に聞いた話をまとめておきます。


学部4年

学部4年で研究室に配属されると研究するテーマを選ばされ、それについて書かれた紙を渡されたそうです。
その紙には反応の流れなどが英語で書かれており、パッと見ただけでは何が書いてあるかわかりません。
なんとなく構造式が書かれているからこれを矢印の反応に沿って合成するんだなということくらいしかわからなかったそうです。
そのため先輩に聞いて手取り足取り教えてもらう感じだそうです。

すなわち学部4年では右も左もわからないような状態から始まります。


修士

修士である程度慣れてくるとざっくりと理解できるようになるそうです。
教授から簡単に「これこれこんな感じに反応させるのはどう?」と言われるとざっくりと「ああこういう感じで反応を進める感じだな。この時の反応にはあの溶媒を使って…」というように大まかに自分で流れを組み立てるようになれるそうです。

博士

博士になるともう大体把握し、まだ発見されていないものについて取り組もうとするそうです。


教授

博士以上になると、未開拓の分野について取り組むのはもちろん、その中から自分が面白いと思うものや利益の出せるものについて見分けられるようになるそうです。
ここまできてやっと研究について面白さを見い出すことができるようになります。
また指示なども出せるようになります。


まとめ

研究者の体験談についてざっくりとまとめました。
これを聞いて、やっぱり面白さというのは深いところまで理解してやっと感じられるものなんだなと思いました。
また研究は大変で、一つの矢印で表される反応において最適な方法を見つけるだけでも平均2か月もかかるそうです。
そこで悩んでしまい、2年かかったこともあると言っていました。
研究が進めば進むほど、誰も知らない領域に踏み込むことになります。
そのために誰にも聞くことのできない、聞いてもわからない状態になってしまい精神的にも大変だそうです。
しかしその経験が今の自分の土台となっているとも言っていたため、乗り越えられれば大きく成長できるのだなと感じました。

いずれ研究をすることになるとき、このような経験を参考にして私も乗り越えられるように頑張りたいと思いました。
そしてその分野において深く理解することによって、面白さを見つけ出せればいいなと思います。