あなたは自分のことをどう思っていますか。

自分に対してどのような評価をしていますか。

自分への評価が低いと精神的な不安定さを招いていしまいます。

この自己概念・自己評価についてまとめていきたいと思います。


自己概念・自己評価とは

自己概念とは「自分はどのような人間か」という考えのことです。

自分はこんなときこんな行動をとったりこう思ったりするとか自分で思っていることです。

それに対して良いとか悪いとか評価すること自己評価と言います。


どのように形成されるか

自己概念や自己評価は人と関わることで形成されます

人と関わることは自分を知ることにつながるのです。

人と関わることで、人の前で自分がどう行動し、どう思うかなどがわかってきます。

そしてそれらに対する周りの反応や周りの人との比較によって良い悪いの基準が形成されていきます。


自己意識

自分について考えるとき自己意識が働きます。

それには2つの側面があります。

・私的自己意識

自分の中の考えや思いなど、自分の内面における自己意識です。

・公的自己意識

自分の外見や行動など、自分の外面における自己意識です。


この自分の内面と外面について考えると、理想と現実にギャップがあることがわかります。

そのギャップに対して、理想に近づこうとしたり、現実逃避したりします。

理想に近づけなかったり、現実逃避しても現実に直面してしまうと、精神的にダメージを負ってしまうことにもつながってしまいます。


応用

この内面と外面の自己意識を利用することで犯罪を抑えることができます。

例えば駅の鏡や目のポスターは、自分が見られていると感じて外面の意識が刺激します。

それによって自分が今何をしようとしているのか、何をしているのかを意識させられることで犯罪を抑制するということです。


自尊感情

自分について考え、自己評価することで自分の価値を考えるようになります。

自分に価値があると思う感情のことを自尊感情と言います。

自尊感情が高いと自信がつきます。


自尊感情は一般に青年期に低くなりやすいです。

また日本人は謙遜の考えが強く、自尊心が世界的に低くなっています。


青年期である中学や高校・大学では自尊感情が変化していきます。

中学では自尊心がありすぎたり、なさすぎたりと極端なことが多いです。

よくある中二病もこの自尊心によるところが大きいです。


そして高校・大学ではより人と関わっていくことで適度な自尊心を形成するようになります。

人と関わることで自分と似た人と比べるようになり、その比較から自分はすごいと思ったり、全然だめだと思ったりします。

この似た人と比べて自分を知ろうとすることを社会的比較と言います。

向上心の高い人は自分よりできる人と比べる上方比較をし、自己防衛的な人は安心しようとして自分よりできない人と比べる下方比較や比較を回避することが多いです。


まとめ

自己評価は人と比べ、実際に人と関わっていくことで周りの反応を得ることで形成されていきます。

そのため自分をよく知るためには実際に人と関わるという行動を起こすことが大切になってきます。

自分をよく理解して精神的に安定した自己を確立するために、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。