カテコール(Catechol)とピナコール(Pinacol)ってなに?
有機化学の勉強をしていると時々目にするこの単語。
カテコールとピナコールって何でしょうか。
なんか名前が似ていて間違えやすそうですよね。
しかもコールの部分が「chol」と「col」っていうのも嫌がらせのようですよね。
今回はそんな2つの化合物についてまとめていきます。
カテコールとは
構造
すなわちベンゼン環にヒドロキシ基がオルト位で2つくっついたアルコールですね。
名前の由来
このカテコールという名前はお茶の渋い味のもとであるカテキンという化合物から由来しています。
カテキンを乾留したときに生じた成分だったためにカテコールという名前が付いたそうです。
性質
見た目は白色の粉末です。
カテコールは劇物に指定されており、触れたり吸引したりすると有毒です。
誘導体
カテコールを何かと反応させて得られるものとしてはカテコールボランなどがあります。
カテコールボランはカテコールとボランを反応させることで得られます。
このときカテコールを省略してB(cat)と表されることがあります。
このcatは触媒を意味するcatalystではないことに注意です。
ピナコールとは
構造
ブタンにヒドロキシ基とメチル基がついた鎖状のアルコールですね。
名前の由来はわからなかったです。。
性質
見た目は白色の粉末です。
皮膚や目を刺激するので素手で扱わず、保護手袋を使った方がいいですね。
誘導体
ピナコールと反応してできるものとしてはピナコールボランがあります。
ボランとピナコールが反応して生成します。
ピナコールの部分が省略されてB(pin)のように表されることもあります。
まとめ
ピナコールとカテコールについてまとめました。
構造も名前も似ていて紛らわしいですよね。
カテコールのcholはアルコールのalcholとスペルが同じなのでまだわかりますが、ピナコールのcolは何なんですかね。
てかピナってどっから来たんですかー。
でもなんとなく分かったんでまあいいですかね。
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