ダンガンロンパ3の未来編、絶望編、希望編を見た。

ダンガンロンパ3のアニメは、ゲームのダンガンロンパ1,2で描写されていない間を補完して完結されるための作品だった。
確かに1をアニメ化してダイジェストにしたように2もアニメ化するよりかは、2の内容はゲームに任せて丸ごとまとめるほうがいいと感じた。
ちゃんと2クールと時間たっぷりとっていて良かった。

以下ネタバレ

内容の整理

ダンガンロンパ1の前(絶望編)

苗木たち第78期生の殺し合いが始まる前。
霧切の父が希望ヶ峰学園の学園長で、ダンガンロンパ2の登場キャラである日向たち77期生が希望ヶ峰学園1年生として過ごしていた。
この77期生には七海もおり、超高校級の詐欺師は御手洗という超高校級のアニメーターになりすましていた。
御手洗は学園の出席を詐欺師に頼み、家でアニメをひたすら作成していた。
ダンガンロンパ3主要キャラとして希望ヶ峰学園卒業生である宗方、雪染、逆蔵の3人、希望ヶ峰学園元学園長の天願が登場する。
3人は仲の良い同期であり、希望ヶ峰学園の就職して宗方は学園の海外拠点拡大を進め、雪染は本科の教師、逆蔵は警備員として働いていた。

希望ヶ峰学園には才能の研究者がおり、あらゆる才能を持って世界を希望で満たせる超高校級の希望の才能を人工的に作る研究がされていた。
これはカムクライズルプロジェクトと呼ばれており、予備学科の日向が被験者に選ばれた。
日向は超高校級の希望の才能を持ち、カムクラと呼ばれるようになるが、すべての才能を持つことで何もかもがつまらないと感じるようになった。

翌年、78期生である苗木たちや江ノ島盾子とその姉の戦刃むくろが希望ヶ峰学園に入学した。
江ノ島盾子は超高校級のギャル以外にも超高校級の絶望という才能を持っていて、とにかく絶望したいというモチベーションを持っていた。
江ノ島は絶望するなにかがないか戦刃の武力を使って評議員を脅しながら学園のことを調べていたところ、カムクライズルプロジェクトのことを知った。
江ノ島はカムクラに接触し、希望は安定した予定調和だが、絶望は予測不可能でつまらない気分から脱却できると絶望の計画に誘う。
カムクラは絶望が本当につまらなくないのか確かめるために江ノ島に同行することになった。

江ノ島は学園の生徒会に乗り込み、戦刃の武力で脅して動機を渡して殺し合いをさせた。
生徒会は錯乱して殺し合った。
これが希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件であり、カムクラもその場に呼んでいた。
江ノ島は生徒会の殺し合いをカムクライズルのせいにし、予備学科の学費がカムクライズルという殺し合いの事件を起こすことに使われたと宣伝することで予備学科の暴動を起こした。

御手洗はアニメの作成に夢中になり倒れる。
詐欺師は超高校級の保健委員の罪木を呼び、御手洗の看病をお願いする。
御手洗は病院に行くことになり、その途中で江ノ島に出会う。
江ノ島はなにかにピンときて御手洗に声をかけ、家に押しかけて御手洗のアニメを見る。
御手洗のアニメは洗脳の技術を含むあらゆる技術を利用して人を感動させる作品であり、江ノ島はこれを利用して絶望に洗脳する動画を作った。
江ノ島は御手洗の家に看病に来る罪木を洗脳し、御手洗はなぜか逃がした。
罪木が学校に来なくなり、クラスメイトと雪染先生は心配して探すことに。
雪染は江ノ島に捕まり洗脳され、クラスメイトは江ノ島の拠点へ向かい、その途中で罪木に七海が別ルートに押し飛ばされる。
クラスメイトの前で七海がおしおきとして殺され、その中継映像を見ていたクラスメイトは絶望に洗脳された。

江ノ島により、生徒会、予備学科、日向たち77期生が絶望に洗脳され、学園は崩壊に追い込まれた。
学園長の霧切父はシェルター化計画として生き残っていた苗木たち78期生をシェルターに入れて絶望の暴動から保護した。
しかしこの中に江ノ島と戦刃がいたためダンガンロンパ1の殺し合いにつながった。

他にも以下のことがあった。
・雪染が七海にみんなとゲームするともっと楽しいよと助言し、七海はみんなと仲良くなり、クラスの学級委員になった。
・九頭龍の妹が小泉の友達に殺され、77期生の雰囲気が暗くなった。定期テストに代わる才能の試験の直前であり、狛枝はみんなに万全な状態で試験を受けてもらうため、先に行われる先輩の試験で下剤や爆弾を使って試験を延期させようとした。そしたら幸運によりいろいろ入れ替わって先輩にその罪を着させることとなった。
・元超高校級のボクサーの逆蔵は江ノ島を止めようとして返り討ちに。親友の宗方を好きなことを本人にバラされたくなかったら自分をシロと言えと言われる。

ダンガンロンパ1の後(未来編&希望編)

学園卒業生の宗方たちは未来機関を立ち上げ絶望と戦っていた。
苗木たちが殺し合いから生き延び、学園から出てくると未来機関に保護された。
苗木たちは未来機関として活動しており、超高校級の絶望に堕ちた日向たち77期生をどうにかして捕まえたらしい。
未来機関としては絶望は殺すべきだが、苗木はそれに反対して殺さず更生させようとアルターエゴを使って新世界プログラムを作った。
77期生を絶望から離れたジャバウォック島へ連れていき、新世界プログラムを適用することで絶望になったときの記憶を消してコンピュータの世界で生活させて更生させた。
このコンピュータの中の物語がダンガンロンパ2。
その後日向たちはコンピュータの中で死んだ仲間を生き返らすことに取り組む。
苗木、霧切、十神はジャバウォック島から戻り、苗木たちは絶望を匿ったとして未来機関に呼ばれる。

苗木、霧切、朝日奈が未来機関の本部に到着したら、突然睡眠ガスがまかれて全員眠りに落ちた。
起きたときには全員腕にリングが付けられており、モノクマによる殺し合いゲームが始まった。
一定時間ごとにリングから睡眠薬が投与され、その時に襲撃者は目覚めて一人殺す。
睡眠薬が投与されて目覚めた時に誰も襲撃されなかったらゲームクリアとなる。
また一人ひとりにNG行動が設定されており、その行動を取るとリングから毒が出て死に至る。
未来機関本部に場所を知っている人、内部に入れる人は限られているため、絶望を匿った苗木たちが襲撃者として疑われ、宗方や逆蔵たちに襲われる。
苗木たちを擁護する派と殺す派で分かれて殺し合いが起きる。
他にも学園時代の私怨から疑い合った殺し合いもおきた(狛枝の下剤、爆弾事件のせいも含まれる)。
このときに霧切が4回目の襲撃で苗木が生き残るというNG行動により死ぬ()。超びっくり。
霧切の体の下からノートが見つかり、死体の現場には被害者以外の足跡と指紋がないことから襲撃者はいなく自殺の可能性が示唆された。
部屋の見取り図から死体の近くにはモニターがあることがわかり、自殺にモニターが関係していることがわかった。
苗木は自殺の原因を確かめるために紐でぐるぐるまきになり、モニターの近くで襲撃タイムに入った。
するとリングがモニター近くの人を検知して起こし、モニターで自殺を洗脳する動画が流れて苗木は自殺しそうになる。
そこを腕を切ってリングを外し、睡眠を免れた逆蔵に助けられた。
逆蔵はブレーカーを落とすことでゲームを終わらせた。

未来機関の一員でこのゲームに参加していた御手洗は自分の洗脳技術が自殺に使われていたため責任を感じ、全世界に希望の洗脳動画を流して絶望を終わらせようとする。
苗木は希望の動画で洗脳するのは人の心を無理やり変えることだから良くないと主張。
十神は外部から部隊を派遣して苗木たちの助けに来るが、御手洗は洗脳動画を見せて希望の動画を全世界に配信する邪魔をしないように命令する。
ここでジャバウォック島にいた絶望から覚めた77期生が助けに入り、御手洗に洗脳された戦闘員を倒していく。
ゲーム内で死んだ仲間を生き返らせ、77期生は七海以外全員生きていた模様。
御手洗のところまで到着し、日向が大切な人が死んでも悲しめなくなる希望に洗脳するのは良くない、俺達と一緒に来いと言って御手洗は洗脳動画の配信を辞める。
今回の殺し合いは未来機関のトップの天願が御手洗に希望の洗脳動画を流すきっかけを作るために未来機関に殺し合いをさせていた(意味不明)。
世界を救おうとしている未来機関が内部で殺し合いをしたことが広まれば更に世界は混乱して絶望が広まると77期生は考え、自分たちが絶望としてやったことという動画を広める。
そして77期生は船で逃げるという選択肢を取った。
苗木は希望を信じようと唱え続けながら幸運で殺し合いを生き残ったため、希望の代表として活躍していくこととなる。

最後に狛枝が罪を被せた超高校級の薬剤師である忌村(きむら)先輩が作った毒を進行を遅くする薬を霧切が見つけて使っていたことが判明し、霧切が死んでいなかったことが明らかになって完結。

他にも覚えていることを以下に書く。
・苗木の妹のこまるが腐川と一緒に絶望を倒している。
・塔和モナカというキャラが未来機関の一人を殺してロボットとして殺し合いに送り込んでいた。途中で飽きて宇宙に行ってゲームしている。
・ダンガンロンパ2で七海が未来機関の一員として登場したのは、新世界プログラムでクラスのリーダーに相応しい人格をクラスメイトから抽出し、みんなが七海がふさわしいと思っていたから。

感想

霧切生きてたんだけど!!!
霧切が死んだときはびっくりしながらも、ダンガンロンパって人が死にまくるしそういうものか、でも謎を持たずにアニメで視聴者をびっくりさせるだけのために霧切殺すのは違うんじゃない?もしかしてゲームの内容を補完するパラレルワードなのかとか思っていた。
そしたら生き返ってもっとびっくり。
本当に視聴者を驚かすだけのために霧切の命が使われたような感じに。
まあいっか。

ダンガンロンパの醍醐味は謎を一歩ずつ自分で解いていくことだと思っている。
今回の3はアニメでゲームのストーリーを補完する目的のためそういう楽しみはなかった。
けれどゲームの中の一枚絵のキャラが動いていてなんか良かった。
未来編の殺し合いゲームでは襲撃者、黒幕、NG行動の謎があった。
襲撃者は普通にモナカが犯人だと思っていた為騙された。
NG行動は全然気が付かなかった。
黒幕が天願で動機が御手洗に希望の動画流させるというのは無理がある。
苗木が天願の動機を推測したとき、そんなわけ無いでしょと突っ込んでいたが、江ノ島の解説も入ったため、まじかよと思った。
殺し合いで希望の動画を流させるとか言う発想は絶望の発想でしょ。
天願が絶望に染まっていないとか言ってたけどやばすぎでしょ。
天願が江ノ島のおじいちゃんとかいう設定があれば納得するレベル。

御手洗の希望の洗脳動画が悲しみなどをなくすとか言われていたけど、普通に感情を維持したまま希望を求めるようにするとかできなかったのだろうか。
みんな苗木や狛枝みたいにするレベルなら反対されなかったのだろうか。
てか普通に絶望をなくすとかじゃなくて通常の洗脳を解く動画は作れなかったんか。

あと狛枝登場シーンからイコロシアが流れていてよかった。
エコロシアも流れたとき気づいたけどどの場面か忘れた。
狛枝と苗木が合う場面は同じ声優同士で面白かった。
モナカは平野綾が声優だということに最初気づかなかくてびっくりした。
絶望編のOPのbinariaのカミイロアワセは映像とともに引き込まれた。

未来編は結局、絶望ではない天願と御手洗に振り回された話だった。
未来機関が壊されて苗木がリーダーになった話のため、苗木が希望側の黒幕なんじゃないかと疑うレベルの幸運であった。

考察サイトなどを調べたあと。
ダンガンロンパ3問題点まとめwikiというものまであった。
ピクシブ百科事典に霧切ショックの項目があった。

天願の動機や霧切ショックなど当時話題になったらしい。
リアルタイムで見れたらもっと楽しかったのかもしれないが、当時のブログとかが残っていてその雰囲気を味わうことができてよかった。
1,2のストーリーが完結して心置きなくV3をプレイできる。
しかし逆に言えば2は1と関係していたため1での興味を引き継いでプレイできたが、V3はすべて新キャラのためハマれるかどうか不安だ。
あとはダンガンロンパ霧切、十神、0、絶対絶望少女もあるが、すべて触れる余裕はなさそうかな。
0を読めたら読むくらいで。
やっぱり自分の手を動かした謎解きでしょ!!