lilypoondで楽譜を自分で書こう【おすすめの無料楽譜作成ソフト, musescore, frescobaldi, fluidsynth】
2024年8月6日火曜日
楽譜を作るまで
ピアノを買ってから好きな曲を弾こうとyoutubeで簡単ピアノ動画をいろいろ見ました。ピアノの鍵盤に音が落ちてくる動画は楽譜を読めなくても直感的にどの鍵盤を押せばいいかわかるので便利です。
最初は左手で弾くのなんて難しすぎるので諦めて、右手だけで簡単ピアノ動画を見ながら練習していました。
簡単ピアノ動画は基本的に1音ずつ押すものが多いので覚えやすいです。
そのためピアノ動画を流しては止めて練習して覚えてを繰り返すことである程度弾くことができました。
右手である程度弾けるようになると、音が少し物足りなくなりました。
(まだ右手全然ぎこちないんですけどね)
すると左手でも弾いて音に厚みをもたせたくなりました。
かんたんピアノ動画を見ながら今度は左手も含めて両手を練習しようとしました。
するとどうでしょう。
覚える量が倍以上になって全然覚えられなくなりました。
単純に考えると右手から両手になって2倍、さらに右手と左手のタイミングも加えると倍以上の暗記量となるのです。
右手だけなら動画を流して練習して暗記して次に進めていたものが、両手になることで暗記量が増えて覚えきれなくなり、次に進めなくなりました。
動画だと一部分ずつしか見れないから、もっと全体を見れるようにしたい。
いちいち巻き戻さなくても前に弾いた音の順番を見直したい。
そんな便利なものはないだろうか・・・
楽譜だ。
そうして楽譜の便利さに気づいたのでした。
けれど不思議なことにインターネットだと動画は無料だけれども、楽譜は有料のものが多いのです。
動画より楽譜のほうが作るのが大変なんですかね。
もちろんそれなら楽譜を買えばいいだけなのですが、もったいないと思いました。
楽譜が有料なら楽譜を自分で作ればいいじゃない。
こうして楽譜を自分でつくろうという考えに至りました。
作るといっても、動画を見て部分的に覚えて、それを楽譜に少しずつ残していく感じです。
その楽譜をネットにアップロードしたらなんか問題がありそう?ですが、個人的に作って使う分には問題ないでしょう。
じゃあどうやって作るか。
探してみるとMusescoreというソフトにたどり着きました。
Musescoreが使いにくい
musescoreは無料の楽譜作成ソフトです。
使い方を調べて見ると、ピアノをmidiキーボードとして入力できることがわかりそれで楽譜を作ろうとしました。
練習として自分が覚えた右手だけの曲を楽譜にしようとしました。
ピアノで音符を入力して、その後音符の音価(音の長さ、音符の種類)を変えようとしたところ・・・
めちゃくちゃ使いにくい!!!!!
四分音符を八分音符にすると後ろに休符が入り、八分音符を四分音符にすると後ろの音符が消える・・・
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ
最初にピッチ(音の高さ)を入力してから音価を変えるのはmusescoreでは間違った使い方なのでしょうか。
最初から正しい音価を入力しろということなのでしょう。
自分の入力スタイルにはmusescoreは合わないことがわかりました。
探してみるとスコアメーカーというソフトもありました。
これは確か音価を変えても後ろの音符が消えることはなかったと思います。
このソフトまあまあいいじゃんと思っていたのですが、1つ問題がありました。
このソフトにはmac版がない・・・
ピアノの遅延や安定性のことを考慮すると、windowsよりmacの方が使いやすい事がわかり、macを使っていたのでした。
そのためスコアメーカーが使えない。
もう自分で楽譜を作るのは無理なのだろうか。
そう思って普通にネットにある数少ない楽譜で左手の練習をしていました。
しかし、楽譜読めないし左手動かないしめっちゃストレスで全然練習が進みませんでした。
けれども頑張ってメヌエットを半分までぎこちないけれども両手で弾ける様になりました。
でももう後半をやる気力がなくなってしまいました。
メヌエットって前半がサビみたいなもんだし後半とかやる気でなくね。
そんなことを思いながら楽譜を見ていると・・・
typeset using lilypond by ~
この楽譜はlilypondというものを使って作られたということ!?
lilypondってなんだろう??
そうしてlilypondについて調べてみました。
Lilypondを使ってみよう
lilypondはプログラミング感覚で楽譜を作成できるソフトでした。
自分はあまり使ってないから詳しくはないんですがtexの楽譜版みたいなものです。
これ単体だとコマンドでしか動かないようですが、GUIで使えるようにしたものがあるようです。
その一つにFrescobaldiというソフトがあります。
LilypondとFrescobaldiをインストールしたんですが、めっちゃ手こずりました。
普通にdmgでインストールできるのかと思ったらhomebrewからインストール?みたいなことをしました。
CUI苦手!!!
とりあえずfrescobaldiを起動して楽譜を書いてみました。
a b cと書いてみると右側に楽譜としてラシドの音符ができました。
musescoreでは作った楽譜をmidiで再生できました。
再生すると知っている曲なら音価があっているか確認することができます。
lilypondでもmidi再生できるようなので再生しようとしました。
再生できない!!!
なんで!!!調べるとmacはmidi再生に対応していないようでした??
そのため別途ソフトを入れる必要があります。
その一つにfluidsynthというのがあったので入れました。
これもhomebrewで。
けれどこれだけじゃ音が出なく、音源を用意する必要があります。
その一つとしてmusescoreの音源?をダウンロードしました。
(使いにくいって言ってたのに音源をわざわざmusesocoreのものに)
https://github.com/FluidSynth/fluidsynth/wiki/SoundFont
なんか音源の容量が大きめだったので音質ちょっといいんじゃないかと思っててきとーに選んだだけです。
これでfrescobaldiの設定からmidiポートを選択して楽譜をmidi再生できるようになりました。
この部分が一番時間がかかりました。macのオーディオとか知らないって!!
ちなみにwindowsでもfrescobaldiを使ってみたのですが、普通にmidi再生できました。
macめ・・・
まあこれで環境がやっと整ったし楽譜を作れるぞと思い作ろうとしたのですが・・・
面倒くさい!!
まず記入の方法を間違えるとエラーが出る。あれ?いつのまに俺はプログラミングをやっていた?デバッグ作業??
あと覚えることが多い!ト音記号とへ音記号の音符を2段で書くとか、同時押しはどうやって書くんだろうとか覚えなければいけない文法が多いです。
けれども一度テンプレートを作ってしまえばそこまで大変ではなさそうです?
frescobaldiはmidi入力も対応しているのでmusescoreと同じように入力できます。
そして一番いいところは
テキストなので勝手に休符が入ったり後ろの音符が消えたりせず、自由に編集できる!!!!!
これが一番です。これのためにわざわざ面倒くさいインストールや文法を乗り越えたんです。
試しにはじめてのおつかいを作ってみました。
\version "2.24.4"
music = \fixed c' {
\tempo 4=180
c2 d8 e4 f8~f4 g4 a8 b4 c'8 r4 c'4 b4 a4 g4 f4 e8 d4 r8
c2 d8 e4 f8~f4 g4 a8 b4 c'2
}
\score {
\music
\layout { }
\midi { }
}
小節がうまく収まっていないのでなんか間違ってます。
けれどそれっぽい音とリズムなのでもういいです。
楽譜を画像じゃなくて文字で表せるのはこうやってブログに載せるのにも便利ですね。
他にも東方の曲とか書こうと思ってます。
\header {
title = "竹取飛翔"
composer = "ZUN"
}
tem=180
music={
<<
\new Staff \relative c'{
\clef treble
\tempo 4=\tem
\key f \minor
f4 aes4 bes2 g2
}
\new Staff{
\clef bass
\key f \minor
<aes des>
}
>>
}
\score {
\music
\layout {}
\midi {}
}
上記は書こうと思って最初の文法の部分で覚えることが多すぎたり、midi入力じゃなくてabcで入力しようとして頭がパンクして途中でやめたものです。
esはフラット、isはシャープです。ドイツ語らしいですね。
調とかも五度圏を見たりちょっとずつ勉強しようと思ってます。
やっと環境が整ったので、空いた時間にちょこちょこ書いていきたいです。
musescoreだとプロジェクトを作って1つの楽譜に1つの曲を書かないといけない感じがしますが、lilypondならしょせん文字列なんで好きな曲の好きな部分だけをちょこちょこ書いて残せそうです。
まああまり使ってないのでmusescoreの方が使いやすい場面が出てくるかもしれませんが、せっかく用意した環境なので使っていこうと思います。
あとfluidsynthの音が小さいときは、起動時にgのオプションをつけます。
fluidsynth /Users/ユーザー名/Desktop/MuseScore_General.sf2 -g 3
frescobaldiでコンパイルするときのショートカット ctrl+M
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