英語のリスニングをしているとときどきめちゃくちゃ聞きやすいときがありませんか。

いつもは早口で単語が全部つながっていてなにいってるんだろーなーとしか思いませんが、ときどき単語がクリアではっきり聞き取れるときがあります。

この理由はその時の英語がイギリス英語のRPという発音(容認発音というらしい)だったからです。

それをだいじろーというYouTuberの動画をみて知ったので、まとめてみます。

だいじろーとは

英語の発音について扱っているYouTuber。
英語発音指導士の資格を持っている。

RPとは

イギリスの上流階級の発音。
イギリス英語のなかでもより聞きやすい発音で、かっこいいイントネーションのものです。

国際音声記号(IPA)とは

よく単語帳の単語の下に書いてある何語かよくわからない発音記号です。
wikipediaにまとまっていたり、weblioで調べるとアメリカ英語とイギリス英語の両方が出てきます。
しかしサイトによって異なるみたいです。
Cambridge Dictionary等も参考にするといいかもしれません。
キーボードで打つときはUnicodeで直接打つのが楽です。
例えば発音記号の一つである「a」は半角アルファベットのaと同じ文字で、UnicodeではU+0061で表されます。
これをキーボードでUnicodeから打つ方法は、全角で「0061」と打った後、F5キーを押すと変換されます。
もしくは半角の状態でも、「0061」と打った後、変換キーを押すと[文字コード変換]という候補が出てくるので変換できるときもあります。

イギリス英語とアメリカ英語の違い

イギリス英語にもRP以外にコックニーとか様々な発音があります。
外国人がイギリス英語として学ぶのはRPなので、だいじろーがイギリス英語として紹介しているのはRPだと思います。
イギリス英語の聞き取りやすさの理由は以下の動画で説明されています。
この動画ではイギリス英語とアメリカ英語の違いが7つ紹介されていますが、素人でもわかりやすく日本人により聞き取りやすくなっている要因であるイギリス発音が4つありました。

1. ɒ (米:ɑ)
ex. not
米:nɒt
英:nɑ:t

ɒ:U+0252 円唇後舌広母音
ɑ:U+0251 非円唇後舌広母音

アメリカだと「あ」っぽい発音がイギリスだと喉の奥からの「お」っぽい発音になる。
文字通りの発音に近づくため日本人が聞き取りやすい。

3. tがある (米:rになる)
ex. water
米:wˈɔːʈɚ (ˈwɔ·t̬ər)
英:wˈɔːtə (ˈwɔː·təʳ)

˞:U+02DE R音性
上付きr:U+02B3 (wikiを参考) または<sup>r</sup>

アメリカだとtがrになるが、イギリスだとちゃんとtの発音となる。
文字通りの発音に近づくため日本人が聞き取りやすい。

4. rがなくなる (米:ある)
ex. first
米:fˈɚːst (fɜrst)
英:fˈəːst (fɜːst)

アメリカだとrがあるが、イギリスだとrがなくなって「あ」っぽくなる。
カタカナ英語に近づくため日本人が聞き取りやすい。

5. ɔː (米:ɑː)
ex. talk

米:tɔk (tˈɔːk)
英:tɔːk

ɔ:U+0254 円唇後舌半広母音
ː:U+02D0 長

あれ?アメリカの方「ɑː」じゃない?
アメリカだと「あ」っぽいのがイギリスだと「お」っぽくなる。
カタカナ英語に近づくため日本人が聞き取りやすい。

結論

イギリス英語にはアメリカ英語より、文字通りの発音に近くカタカナ英語に近い発音があるために日本人により聞き取りやすいものとなっていると思われる。
そのためイギリス英語が好きになったが、やはり発音するときはアメリカ英語が無難な気がする。
またrの発音はない方が聞き取りやすいが、話すときはあったほうが英語っぽくてかっこいい。
あとイギリス英語とアメリカ英語を発音記号から厳密に比較してみようと思ったら、発音記号がサイトによってバラバラで、はっきりとは定義されていないのかなと感じた。

おすすめの動画

今一番気に入っている動画はこれ。

他のイギリス英語の動画。

他にもbottle of waterでイギリス人とアメリカ人が喧嘩するコントや外国人には日本語がこう聞こえるなどの面白い動画がたくさんあるのでおすすめです。